「未曽有の大災害から被災地が再び立ち上がるためには、被災地に寄り添った継続的な支援活動が必要」との考え方から、支援活動を実施しています。
<生活クラブ神奈川の復興支援活動方針>
(1)自分たちで行える行動を具体化する。 ①組合員への被災地、被災生産者の継続した情報発信 ②被災地の状況や課題を聞き理解を深めるための学習・交流会の実施 |
生活クラブ神奈川 復興支援活動活動方針(2022年度)
(1) 基本方針
①生活クラブ神奈川で行える行動を具体的に計画化してすすめます。活動を進めるにあたり、組合員・事務局の参加と理解を広げて、よりおおぜいの参加で実施します。
②「東日本大震災復興・支援ネットワーク神奈川(略称:支援ネット神奈川)」に参画し、運動グループともに復興支援活動を推進します。
③連合組織活動推進会議に参画し、連携した活動を推進します。
(2) 実施方針
①震災から11年が経過した被災地の状況や課題、被災生産者の状況や展望・課題等について組合員へ継続して情報発信をすすめます。情報発信と同時に計画している活動への参加呼びかけを強めます。
②連合組織活動推進会議への参画や共生地域創造財団と連携した復興支援活動をすすめます。
・ふくしま・栃木の組合員親子のリフレッシュツアー、甲状腺検診活動を継続します。
・ふくしまや宮城、岩手の産業復興や自立を目的とした取り組みを共にすすめます。
・ふくしま単協との活動連携や被災地の視察
③東日本大震災復興・支援ネットワーク神奈川に参画し、運動グループの支援活動の共有と活動連携をすすめます。
・「東日本大震災・復興支援まつり2022」の開催を計画し、支援ネット神奈川・幹事会にて協議し決定していきます。
・神奈川の復興支援活動の10年のあゆみを振り返り、被災地の状況を知り、今後の活動につなげるために「復興支援活動の記録集」を作成し、復興支援活動に活用します。
④2022年度のサステイナブル フェス!及び復興支援活動の一環として、ひまわりプロジェクト企画に参画し、支援ネット神奈川と連携して意志ある団体・個人の参加を広げます。
⑤2011年の東日本大震災からまもなく11年が経過しようとしていますが、原発による被害はいまだ解決せず、新型コロナウィルスで支援活動にも大きな打撃となっています。そして地域のコミュニティづくりが重要な動きとなっています。今後も継続した支 援が必要であり、震災を風化させないことが大切です。また福島から神奈川県に避難してきている人たち、被災地を支援している団体との継続した関係や、被災地とつながり続け「共に生き、共に歩む社会」創りをめざします。
⑥被災生産者の消費材の利用結集をすすめます(「福島・復興支援りんご」等)。
東日本大震災・復興支援まつり
生活クラブ神奈川では2013年より毎年11月頃に、被災地の復興やつながり、共生をテーマとした「東日本大震災・復興支援まつり」を開催しています。
2013~2016年は山下公園、2017~2019年は横浜・臨港パークで開催し、コロナ禍に見舞われた2020年はオンラインで開催しました。2021年は感染拡大の影響でやむなく中止ししました。
夏のリフレッシュツアー in 神奈川
神奈川を含む生活クラブ各単協では、2012年より福島(2017年からは栃木含む)の組合員家族を迎えての「リフレッシュツアー」を実施しています。
避難や放射能の影響下で生活する方々に、短期間ながら「保養」を行うことで心身ともに安らいでもらう事を目的としています。ツアーは2020年を除いて毎年実施しており、保養の目的を越え、神奈川と福島・栃木の組合員同士の交流にもつながっています。
<これまでの実施状況>
年度 | 実施地域生協 | 受け入れ人数 | 組合員参加 |
---|---|---|---|
2012年度 | 神奈川全体 | 7家族・20名 | |
2013年度 | かわさき・湘南 | 8家族・16名 | 27名(子ども9名) |
2014年度 | 湘南 | 4家族・21名 | 15名(子ども5名) |
2015年度 | 横浜北・横浜みなみ | 4家族・16名 | 19名(子ども7名) |
2016年度 | 湘南・横浜みなみ | 4家族・15名 | 22名(子ども5名) |
2017年度 | さがみ | 4家族・11名 | 41名(子ども15名) |
2018年度 | 横浜北・かわさき | 2家族・7名 | 36名(子ども16名) |
2019年度 | 湘南 | 4家族・16名 | 46名(子ども31名) |
2022年度 | かわさき | 5家族・15名 | 27名(子ども7名) |
2023年度 | 湘南 | 4家族・16名 | 32名(子ども13名) |
※2020年度 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、中止
※2021年度 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、中止
甲状腺検査活動
福島の子どもたちの放射能被害から健康を守るための支援活動として、福島県では「甲状腺検査サポート事業」による継続的な検査が行われています。
生活クラブ神奈川では「福島の子どもと知る権利を守るための活動」として、福島県との比較のために神奈川在住のこどもを対象とした甲状腺検査活動を実施しています。
この活動は生活クラブ連合会と連携・協力して実施しており、これまで継続的な参加呼びかけを行い、多くの検査結果を積み重ねています。検査を積み重ね、放射能による福島の子どもたちの甲状腺への影響を明らかにしていきます。
現時点では2025年度まで活動を継続する予定です。
<これまでの実施状況>
年度 | 有効件数 | うち神奈川の件数 | 参加単協数 | 参加医療機関数 |
---|---|---|---|---|
2012 | 612件 | 102件 | 19単協 | 79機関 |
2013 | 702件 | 93件 | 18単協 | 65機関 |
2014 | 736件 | 92件 | 21単協 | 68機関 |
2015 | 801件 | 83件 | 21単協 | 62機関 |
2016 | 790件 | 91件 | 20単協 | 60機関 |
2017 | 790件 | 103件 | 21単協 | 60機関 |
2018 | 689件 | 122件 | 21単協 | 55機関 |
2019 | 467件 | 103件 | 16単協 | 52機関 |
2020 | 359件 | 66件 | 16単協 | 49機関 |
2021 | 332件 | 47件 | 16単協 | 40機関 |
2022 | 299件 | 53件 | 19単協 | 44機関 |
その他の取組
毎年8月第1日曜日に実施されている岩手県宮古市の「重茂味まつり」に組合員・事務局が参加し、生活クラブ岩手の支援を行っています。
まつり当日の支援を通じて現地の生産者・職員と交流すると共に、重茂地区の復興の状況を定期的に確認しています。
被災した産地・生産者の支援を目的に、生活クラブの消費材以外にも物品購入を通じた支援活動を行っています。(公財)共生地域創造財団を通じてひまわりオイルやせんべい、福島県新地町のリンゴの取組を行い、産業支援・就労支援を行っています。
また、生活クラブ連合会を通じて宮城県・福島県の復興支援団体の物品の取組などを行っています。
生活クラブでんきの利用を通じ、福島県の被災地で発電事業を行っている事業者(飯舘電力・会津電力)の電源を利用しています。
でんきの利用を通じて自然エネルギーの活用に寄与するだけでなく、電源事業を通じた地域の復興に間接的に貢献しています。
生活クラブ神奈川の復興支援活動は組合員からのカンパで実施しています
上記の復興支援活動は組合員からのカンパを基に実施しています。生活クラブ神奈川では連合カンパの他に独自のカンパ呼び掛けを行っており、毎年9~10月頃に実施しています。震災から10年が経過しましたが、今でも多くのカンパが寄せられています。
<カンパ金実績>
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
約450万円 | 約310万円 | 約385万円 | 約441万円 | 約319万円 | 約400万円 | 約304万円 | 約487万円 | 約298万円 |
2021年度 | ||||||||
約322万円 |
継続的な支援を行うため、今後も是非、カンパへの協力をお願いします。
生活クラブ連合会で実施している様々な復興支援・災害支援
生活クラブ連合会では東日本大震災への復興支援に加え、気候危機に伴い近年頻発している豪雨・台風等の自然災害への支援活動を実施しており、生活クラブ神奈川でもカンパや消費材の利用等を通じて支援を行っています。
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