5月14日（金）、生活クラブ神奈川は創立50周年事業の一環として、会津電力株式会社グループ（以下、会津電力）との「持続可能な循環型社会にむけた地域間連携協定」を締結し「連携推進協議会」を設立しました。本来、福島県喜多方市にて設立総会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえオンライン開催となりました。


連携推進協議会の設立総会では、「人類がいま直面している『気候危機』と『コロナ危機』という２つの危機を乗り越え、持続可能な社会を築くためには、グローバル化が支える経済ではなく、ローカルを中心とした人のつながりと資源が地域循環する地域コミュニティ経済の発展が必要」という理解を一致させました。

和やかな雰囲気のなか調印式が行われた後、記念講演として、民俗学者・学習院大学教授/赤坂憲雄（あかさか のりお）教授から「これからの地方と都市の関係性をどう紡いでいくか」をテーマにお話し頂きました。赤坂教授は、福島第一原発の事故以降、エネルギーの分野においても中央主権ではなく、会津電力のような地域において資源を循環させる取り組みが出て来たことに大きな期待と希望を見出しています。再生エネルギーは地方の自治や自立につながる事、都市部と地方の有機的循環の重要性を、参加者も再確認する機会となりました。またエネルギーだけでなく、相互扶助やコモンズを基本としながら、食や労働など含めて、都市と地方が新しい有機的循環をどのように作っていくのかが、これからの社会の大切な課題だと認識を一致させました。


生活クラブ神奈川と会津電力は、今後も相互に自立して連帯することを基本に、人と自然を中心とした自給圏づくりをすすめ、交流を通じて、信頼と連帯による地域間連携を発展させていきます。