1979年、琵琶湖で発生した合成洗剤による環境汚染問題を契機に、川崎市民を中心に「使用済みの食用油を有効利用して石けんにリサイクルし、石けんを使う暮らしを広める」ことをめざした活動が始まりました。1989年には約6,000人の市民による出資でせっけん工場が設立され、リサイクルせっけん「きなりっこ」の製造が始まります。このせっけん工場は2019年12月に開設30周年を迎えました。

川崎市内の小中学校を中心に回収された油を元に作ったきなりっこは、川崎市内を始めとした県内各地で使用されることで地域内資源循環を実現しています。2018年には、持続可能な発展に必要なリサイクルを促進する「かながわリサイクル製品認定制度」に認定されました。
この活動には川崎市の職員を始めとする行政も深く関わっており、きなりっこは「かわさき名産品」にも認定されています。